ドル建てと仮定してご説明します。
まず、ドル建て外貨MMFの仕組みをご説明します。
ドル建て外貨MMFは、米国内の短期債への分散投資商品です。主に1年以内(長くても5年以内)に満期を迎える短期債券を保有しています。外貨ベースでは、円建てMMFと同様に元本の割れる可能性は極めて少ない商品ですが、為替の影響により、円に交換する際に元本割れの恐れがあります。もちろん逆は利益となります。
ドル建て外貨MMFを実際に資産形成に使用する場合の注意を申し上げます。
●短期運用における注意点
運用益以上に、為替が円高に変動すれば、収益は一瞬にして消滅する可能性があります。
資産が殖えるかどうかは、為替相場に大きく左右されます。
「上がるかもしれません」が「下がるかもしれません」
つまり、短期では「予測」に頼る投資となりますので、資産形成というよりは、余裕資金で行う投機と考えられます。
●中長期運用における注意点
十分な運用期間があれば、為替の変動以上の収益が期待できます。
しかし、ここで忘れてならないのは、
外貨MMFは「短期債が主な投資先」である事です。
中長期の場合は「中長期債を投資先」としている「外国債券ファンド」の運用益が高くなるのが一般的です。これは、投資先である債券の金利が、短期債券よりも中長期債券の方が高いからです。
つまり、はじめから長期運用と分かっていれば、外貨MMFを選択する有利性は低くと言えます。
同じリスクならば、より高いリターンの商品を
同じリターンなら、より低いリスクの商品を選択するのが基本と考えれば、外貨MMFは短期運用でも中長期運用でも、利用価値が低いと考えられます。
次に、ドル建て外貨預金ですが、上記の外貨MMFが概ね理解できれば、外貨預金は簡単です。
最終的に何を購入(投資)をしているのか?・・投資先の理解が、商品理解のポイントになります。
まず、外貨預金は、銀行を相手にお金を貸して(預け)金利が得られる商品です。
銀行はその高い外貨預金の金利を稼ぎ出して、お客様に支払わなければならないリスクを負っていますが、そのリスクは外貨預金の金利と連動する米国短期債券などを購入すれば済む話です。(外貨預金の金利は、米国債券の金利を基準にとして決定されています。)
つまり、外貨預金で預けたお金は、間接的に米国の債券などを購入していると考えられます。また、この投資先は外貨MMFと同じであることから、外貨預金と外貨MMFは、為替リスクと得られるリターンは、ほぼ同じになることが理解できると思います。(※考え方としては同じですが、厳密には多少は異なります。)
従いまして、外貨預金の利用も、外貨MMFと同様に考えられます。
短期運用では、上がるか下がるか分からない為替次第の投機。
中長期運用では、中長期債券を保有する外国債券ファンドなどの方が有利と考えられる。
さらに、外貨預金は、外貨MMFより高いリスクを背負います。
1)外貨MMFは分別管理されることから預け先の金融機関が破綻した場合も影響ありません。
しかし、外貨預金は預け先の金融機関が破綻すれば、全く保障対象とされません。
2)外貨定期預金は、満期前に解約すると解約手数料が発生しますが、外貨MMFには満期もなく
いつでも換金でき、特別なペナルティもありません。
3)為替差益の税務申告が異なり、外貨預金は、雑所得として総合課税の対象となりますが、
外貨MMFは「外国投資信託」の売買益となり「非課税」となります。
4)最近は、外貨預金の為替手数料もネットであればかなり低くなっていますが、窓口での購入は
外貨MMFの方が安い。
外貨預金(または外貨MMF)に興味をもたれる方は多くいますが、リスクとリターンを理解して比較していくと、堅実な資産形成に最適かどうかも判断できると思います。
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2009年04月03日
2009年03月04日
ドル建て年金保険の利用価値。
先日、私も回答していますアールアバウトのサイトで、ドル建て保険の有利性についてQ&Aがありました。
ここ最近、購入者が増えているようですが、本当に有利な商品か考えてみます。
ドル建て保険をこんな風に評価する人がいる。
ドル建て年金保険、ドル建て終身保険は、1.5倍、2倍、3倍になる。
ドルベースでは、確定または、最低保障されているので、長期であれば為替の変動しても、大きく損することはない、むしろ、大きい資産形成ができる。
確かに、間違いではありません。
おそらく、円建ての個人年金保険と比較していると思われるが
問題は、その手段。
銀行で販売されている一時払いドル建て年金保険(期間10年)を例にして紹介します。
分かり易いように、
為替は1ドル=100円
投資金額は、100万=10,000ドル
また、満期まで為替は変動なし、コストを考慮しないとします。
積立利率約3%で算出すると(2009年3月の利率)
10,000ドル → 10年後 約12,360ドル・・・1.236倍
円建ての確定年金が1.05〜1.1倍だから確かに良い。
しかし、ドル建て年金と同様の効果が得られる投資先があります。
それは、米国債です。
2009年2月末の利回り2.91%の10年米国債【利率参照】
10,000ドル → 10年後 約12,910ドル・・・1.291倍
ドル建て保険・・12,360ドル
米国債・・・・・12,910ドル
●リスクの比較、
・ 為替リスクは、投資先が米国ですから全く同様です。
・ お金の預け先の破綻リスク
保険会社の破綻と米国の破綻は、どちらの可能性が高いか?
貯蓄が目的なのに保険会社を経由して購入するメリットはほとんどありません。
(保障が必要であれば、また、選択の余地はありますが。)
ドル建て保険より米国債が良いことを紹介しているのではありません。
同じリスクなら、リターンの高い手段、
同じリターンなら、リスクの低い手段を選択する、基本的な考えから投資を行わないと知らずに不利な方法を選択している、ということです。
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ここ最近、購入者が増えているようですが、本当に有利な商品か考えてみます。
ドル建て保険をこんな風に評価する人がいる。
ドル建て年金保険、ドル建て終身保険は、1.5倍、2倍、3倍になる。
ドルベースでは、確定または、最低保障されているので、長期であれば為替の変動しても、大きく損することはない、むしろ、大きい資産形成ができる。
確かに、間違いではありません。
おそらく、円建ての個人年金保険と比較していると思われるが
問題は、その手段。
銀行で販売されている一時払いドル建て年金保険(期間10年)を例にして紹介します。
分かり易いように、
為替は1ドル=100円
投資金額は、100万=10,000ドル
また、満期まで為替は変動なし、コストを考慮しないとします。
積立利率約3%で算出すると(2009年3月の利率)
10,000ドル → 10年後 約12,360ドル・・・1.236倍
円建ての確定年金が1.05〜1.1倍だから確かに良い。
しかし、ドル建て年金と同様の効果が得られる投資先があります。
それは、米国債です。
2009年2月末の利回り2.91%の10年米国債【利率参照】
10,000ドル → 10年後 約12,910ドル・・・1.291倍
ドル建て保険・・12,360ドル
米国債・・・・・12,910ドル
●リスクの比較、
・ 為替リスクは、投資先が米国ですから全く同様です。
・ お金の預け先の破綻リスク
保険会社の破綻と米国の破綻は、どちらの可能性が高いか?
貯蓄が目的なのに保険会社を経由して購入するメリットはほとんどありません。
(保障が必要であれば、また、選択の余地はありますが。)
ドル建て保険より米国債が良いことを紹介しているのではありません。
同じリスクなら、リターンの高い手段、
同じリターンなら、リスクの低い手段を選択する、基本的な考えから投資を行わないと知らずに不利な方法を選択している、ということです。
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2009年02月05日
間違いだらけの外貨投資 その2
「間違いだらけの外貨投資 その1」からの続き
それでは、ドルの現金保有(タンス預金)が、それほど意味がないかを検証してみましょう。
ドルを24年「タンス預金」したらどうなる。(為替手数料は考えません。)
1985年、米国のドル高対策としてプラザ合意がおこなわれた
24年前の為替レートは1ドル=約240円。
仮に240万をドルに両替すると1万ドル。
この1万ドルをじっくりと寝かせて24年間「タンス預金」。
これが、24年後の2009年2月5日
の為替レートは・・・1ドル=約89円
240万 → 89万・・・約3分の1です。
さて、ここからが本題です。
タンス預金をする一方で、
1985年から10年満期の米国債を保有していたらどうなったか?
10年米国債を下記のように保有した場合
1985年 年11.64%
1995年 年 7.86%
2005年 年3.71%(5年米国債)
24年で1万ドル → 約4万4384ドル・・・・・約4.5倍
日本円にすると・・・・395万176円になっています。
現金で保有すれば、為替の影響で3分の1に値下がりしました。
しかし、米国債券を購入し保有すれば、約1.6倍に増えたことになります。
全く同じ為替リスクを受け入れているのに
現金か、債券か、手段によって得られるリターンは変わってくる。
つまり、外貨投資は、為替が不利な方向に動いても、しっかりと
リターンが得られる手段や余裕のある運用期間が必要であると
言うことです。
では、堅実な外貨投資を行うには、どんな商品を利用するのが
適切といえるのでしょう。
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それでは、ドルの現金保有(タンス預金)が、それほど意味がないかを検証してみましょう。
ドルを24年「タンス預金」したらどうなる。(為替手数料は考えません。)
1985年、米国のドル高対策としてプラザ合意がおこなわれた
24年前の為替レートは1ドル=約240円。
仮に240万をドルに両替すると1万ドル。
この1万ドルをじっくりと寝かせて24年間「タンス預金」。
これが、24年後の2009年2月5日
の為替レートは・・・1ドル=約89円
240万 → 89万・・・約3分の1です。
さて、ここからが本題です。
タンス預金をする一方で、
1985年から10年満期の米国債を保有していたらどうなったか?
10年米国債を下記のように保有した場合
1985年 年11.64%
1995年 年 7.86%
2005年 年3.71%(5年米国債)
24年で1万ドル → 約4万4384ドル・・・・・約4.5倍
日本円にすると・・・・395万176円になっています。
現金で保有すれば、為替の影響で3分の1に値下がりしました。
しかし、米国債券を購入し保有すれば、約1.6倍に増えたことになります。
全く同じ為替リスクを受け入れているのに
現金か、債券か、手段によって得られるリターンは変わってくる。
つまり、外貨投資は、為替が不利な方向に動いても、しっかりと
リターンが得られる手段や余裕のある運用期間が必要であると
言うことです。
では、堅実な外貨投資を行うには、どんな商品を利用するのが
適切といえるのでしょう。
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2009年02月04日
間違いだらけの外貨投資 その1
日本人はなぜか、ドルやユーロなどの通貨に良いイメージを持っているのか、通貨を保有したいと思う人が多くいますよね。
ドルやユーロの通貨を保有していると、将来的に価値を失わずに済む?と考えているのでしょうか?
しかし、実のところ、外貨を「現金」で保有しても、ご存じ「タンス預金」です。
これでは、むしろ価値の目減りを招きます。
「いや、円安になれば、為替差益が得られる」
・・・・という声も聞こえて来そうですが、為替差益を狙うのは、投資でなく、投機といった方がいいかも知れない。
債券や株式に広く分散投資をすれば、時間の経過とともに、微増ながら成長が見込めると考えられる。これは、株式会社には、自らの事業で利益を生み出す仕組みをもつからです。
しかし、為替はちょっと違います。
為替は、通貨と通貨の交換料金です。
時間の経過とともに、自分に有利な交換料金になるとは限らないわけです。
(そんな都合良い儲け話はありません。)
もっと円高になるかも知れませんが、
もっと円安になるかも知れません。
通貨は、長期保有をしたからと言って、実を結ぶ確率が高くなることはないのです。
つまり、外貨保有には本来意味がなく、その外貨を
さらに債券に替えて保有するのか?
株式に替えて保有するのか?
が重要なのです!
では、ドルのタンス預金がどれだけ意味がないか検証してみましょう。
「間違いだらけの外貨投資 その2」はこちらへ
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ドルやユーロの通貨を保有していると、将来的に価値を失わずに済む?と考えているのでしょうか?
しかし、実のところ、外貨を「現金」で保有しても、ご存じ「タンス預金」です。
これでは、むしろ価値の目減りを招きます。
「いや、円安になれば、為替差益が得られる」
・・・・という声も聞こえて来そうですが、為替差益を狙うのは、投資でなく、投機といった方がいいかも知れない。
債券や株式に広く分散投資をすれば、時間の経過とともに、微増ながら成長が見込めると考えられる。これは、株式会社には、自らの事業で利益を生み出す仕組みをもつからです。
しかし、為替はちょっと違います。
為替は、通貨と通貨の交換料金です。
時間の経過とともに、自分に有利な交換料金になるとは限らないわけです。
(そんな都合良い儲け話はありません。)
もっと円高になるかも知れませんが、
もっと円安になるかも知れません。
通貨は、長期保有をしたからと言って、実を結ぶ確率が高くなることはないのです。
つまり、外貨保有には本来意味がなく、その外貨を
さらに債券に替えて保有するのか?
株式に替えて保有するのか?
が重要なのです!
では、ドルのタンス預金がどれだけ意味がないか検証してみましょう。
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2008年02月03日
2年満期8%のランド建て債券
「南アフリカランド建て利付債券 2年満期 年8%」
コンサルィングに来られる方が結構持っていたりします。
それは、米国債と比較すると、投資価値があるかどうか判断できます。
1)まず、コスト
大半の金融機関は、ドルと変わらない片道50銭程度の為替手数料がかかります。
ドルと同じ手数料と思われますが、ここがトリックです。
1ドル104円に対しての50銭は・・・・約0.48%
1ランド14円に対しての50銭は・・・・約3.57%
ドルに比べて、約7倍の手数料です。
為替が全く動かないと仮定しても、手数料、税金を差し引くと最終的な受け取りは、約3.5%前後となります。
長期投資ならまだしも、2年と短い満期の場合、円安になれば良いですが、円高に振れれば、簡単に利益が消滅します。
2)次に換金性
募集パンフレットに記載されていると思いますが、市場規模が小さく途中売却できない可能性があります。
結論
為替を無視して、3%台の受取程度であれば、
あえて、コストが高く、為替市場の不安定なランド建てを購入するより、
為替市場の安定しているドル建て債券(2年後に満期の既発米国債)方が、
明らかに同じリターンで、リスクが低い手段と思いますがいかがでしょうか。
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コンサルィングに来られる方が結構持っていたりします。
それは、米国債と比較すると、投資価値があるかどうか判断できます。
1)まず、コスト
大半の金融機関は、ドルと変わらない片道50銭程度の為替手数料がかかります。
ドルと同じ手数料と思われますが、ここがトリックです。
1ドル104円に対しての50銭は・・・・約0.48%
1ランド14円に対しての50銭は・・・・約3.57%
ドルに比べて、約7倍の手数料です。
為替が全く動かないと仮定しても、手数料、税金を差し引くと最終的な受け取りは、約3.5%前後となります。
長期投資ならまだしも、2年と短い満期の場合、円安になれば良いですが、円高に振れれば、簡単に利益が消滅します。
2)次に換金性
募集パンフレットに記載されていると思いますが、市場規模が小さく途中売却できない可能性があります。
結論
為替を無視して、3%台の受取程度であれば、
あえて、コストが高く、為替市場の不安定なランド建てを購入するより、
為替市場の安定しているドル建て債券(2年後に満期の既発米国債)方が、
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