2009年04月03日

外貨MMFと外貨預金の利用価値

ドル建てと仮定してご説明します。

まず、ドル建て外貨MMFの仕組みをご説明します。

ドル建て外貨MMFは、米国内の短期債への分散投資商品です。主に1年以内(長くても5年以内)に満期を迎える短期債券を保有しています。外貨ベースでは、円建てMMFと同様に元本の割れる可能性は極めて少ない商品ですが、為替の影響により、円に交換する際に元本割れの恐れがあります。もちろん逆は利益となります。

ドル建て外貨MMFを実際に資産形成に使用する場合の注意を申し上げます。

●短期運用における注意点
運用益以上に、為替が円高に変動すれば、収益は一瞬にして消滅する可能性があります。

資産が殖えるかどうかは、為替相場に大きく左右されます。
「上がるかもしれません」が「下がるかもしれません」

つまり、短期では「予測」に頼る投資となりますので、資産形成というよりは、余裕資金で行う投機と考えられます。

●中長期運用における注意点

十分な運用期間があれば、為替の変動以上の収益が期待できます。
しかし、ここで忘れてならないのは、

外貨MMFは「短期債が主な投資先」である事です。
中長期の場合は「中長期債を投資先」としている「外国債券ファンド」の運用益が高くなるのが一般的です。
これは、投資先である債券の金利が、短期債券よりも中長期債券の方が高いからです。

つまり、はじめから長期運用と分かっていれば、外貨MMFを選択する有利性は低くと言えます。

同じリスクならば、より高いリターンの商品を
同じリターンなら、より低いリスクの商品を選択するのが基本と考えれば、外貨MMFは短期運用でも中長期運用でも、利用価値が低いと考えられます。


次に、ドル建て外貨預金ですが、上記の外貨MMFが概ね理解できれば、外貨預金は簡単です。
最終的に何を購入(投資)をしているのか?・・投資先の理解が、商品理解のポイントになります。

まず、外貨預金は、銀行を相手にお金を貸して(預け)金利が得られる商品です。
銀行はその高い外貨預金の金利を稼ぎ出して、お客様に支払わなければならないリスクを負っていますが、そのリスクは外貨預金の金利と連動する米国短期債券などを購入すれば済む話です。(外貨預金の金利は、米国債券の金利を基準にとして決定されています。)

つまり、外貨預金で預けたお金は、間接的に米国の債券などを購入していると考えられます。また、この投資先は外貨MMFと同じであることから、外貨預金と外貨MMFは、為替リスクと得られるリターンは、ほぼ同じになることが理解できると思います。(※考え方としては同じですが、厳密には多少は異なります。)

従いまして、外貨預金の利用も、外貨MMFと同様に考えられます。
短期運用では、上がるか下がるか分からない為替次第の投機。
中長期運用では、中長期債券を保有する外国債券ファンドなどの方が有利と考えられる。

さらに、外貨預金は、外貨MMFより高いリスクを背負います。

1)外貨MMFは分別管理されることから預け先の金融機関が破綻した場合も影響ありません。
  しかし、外貨預金は預け先の金融機関が破綻すれば、全く保障対象とされません。
2)外貨定期預金は、満期前に解約すると解約手数料が発生しますが、外貨MMFには満期もなく
  いつでも換金でき、特別なペナルティもありません。
3)為替差益の税務申告が異なり、外貨預金は、雑所得として総合課税の対象となりますが、
  外貨MMFは「外国投資信託」の売買益となり「非課税」となります。
4)最近は、外貨預金の為替手数料もネットであればかなり低くなっていますが、窓口での購入は
  外貨MMFの方が安い。


外貨預金(または外貨MMF)に興味をもたれる方は多くいますが、リスクとリターンを理解して比較していくと、堅実な資産形成に最適かどうかも判断できると思います。


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posted by FPブレーン at 08:56| Comment(0) | 投資の基本:外貨と外債 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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