約10年前の1999年のこと。
有名なファンド格付会社が、その年の優秀ファンドを12本選んだ。
うち部門ごとに、3つのファンドが最優秀ファンドに選ばれる。
しかし、たったの3、4年後には、3本が繰上げ償還になっています。
しかも、そのうち2本は「最優秀ファンド」。
当たり前のことですが、はじめから繰上げ償還の可能性が高いファンドをあえて「最優秀ファンド」に選ぶはずがありません。
投資スタート時点は、あくまでもスタート時点で「今」の状況です。
「今」が良くても「将来が良い」かどうかは全く不明です。
「明日の事は、どんなプロや経験者、分析者にも分かりません。」
長期投資の場合は、5年、10年と寝かせることが基本になります。
ゴールまで、繰上げ償還しない優秀なファンドを事前に特定するのは、極めて困難な話です。(冷たいようですが現実です。)
つまり、長期投資を行う場合は、どんなファンドに対しても繰上げ償還の可能性は否定できず、
むしろ、繰上げ償還時の「デメリット」を十分に理解した上で、「手当ての方法」「乗り換えのタイミング、方法」などを考慮した計画が、現実的なのです。
ちなみに、繰上げ償還の可能性が高くなる株式市場低迷時は、含み損を抱えていることがほとんどです。
そのような時期であれば、税金も取られず、仮に同じ投資先を保有するファンドに乗り換えれば済むことです。この場合、繰上げ償還による直接的な損失は乗り換えコストということになります。
ただ、繰上げ償還時には、乗り換え優遇策(乗り換え手数料無料)も考えられることから、繰上げ償還が必ずしも、大きなデメリットになるとは限らないのです。
↓参考までに
スタート時に、その時代の良いものを研究して選択しても、将来も良いかどうかは、全くわからないということを痛感します。
「将来はわからない」を前提に実行することが大切なんですね。

※「1999年末に100万を投資したら」は、実際の投資効果に、より近い数値になるよう「2009年2月13日基準価額」に投資期間中の「分配金」を含んで算出。(但し税金の考慮なし)
数値は信頼できる第三者の各種情報源から入手したものですが、その正確性を保障するものではありません。「将来の事は誰にもわからない」ということをお伝えする例として作成しており、ファンド良し悪し、選択の良し悪しに異議を唱えるものではありません。
数値は確認の上作成しておりますが、訂正等がございましたら、どうぞご指摘頂けると幸いです。参考HP http://www.morningstar.co.jp/company/release/p1999/foy.html
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この結果、結構衝撃的でした。
ファンドの選定は、人任せではいけませんね。
上位ファンドといえど、現在まで保持していれば
大けがですね。
金融危機の影響で買い時!と思われる一方、まだまだ先の見えない状況ですので、信頼に足る情報を集めたうえで、資産配分を検討し、運用をしていきたいと考えています。
これからもブログ、参考にさせていただきますね!
やはり、重要なのはファンド選定ではなく「やり方」ということだと思います。
お手すきの際に、また、ご覧ください。