2009年03月12日

債券と債券投資と債券ファンド

先週のコンサルティングで「債券の仕組みがよくわからない」という質問がありました。

実際に債券投資をしている人にとっては、疑問なく購入できる商品ですが、投資未経験の方には、難しい複雑な取引と考えていることが少なくありません。

また、債券投資を国債などの「商品を購入すること」と考え、投資したお金の使われ方を考えたことがない方もこの機会に、債券投資を考えてみましょう。

投資を、金融商品の購入と考えているうちは、上昇下落の繰り返す投資を継続することは難しいものです。

では、債券投資の基本を、噛み砕いて解説します。



●債券とは

国や地方公共団体、企業などが資金調達の手段として発行する借用証書を言います。決められた期間まで利子が支払われ、満期を迎えると元本が戻ります。

この債券を購入することを債券投資と言いますが、
債券投資は・・・・債券購入ではなく、「誰かにお金を貸す」と考えてください。

さらに購入したお金がどのように使用されるかを理解しておきましょう。

●債券投資

国債の購入は、国を相手にお金を貸す行為です。
国に貸したお金は、税金と同じように公共事業など国のために使用されることになります。

お金を貸す相手が企業であれば、それは社債。
その株式会社の事業成長のためにお金が使用されます。
(トヨタ社債、ソニー社債など上場企業の債券は、常に売買が可能です。)

国債も、社債も、【5年債 年1.5%】と発行時に債券の条件が約束されています。

この条件を見ると
「元本保証ってことですよね!」という質問をよく受けますが、

満期時の償還は約束されていますが「元本保証」の商品ではありません。預金は途中で引き出した場合も元本保証ですが、債券の途中換金は、時価による売却となるため、元本が割れることもあります。


●債券投資のリスク

お金を貸すわけですが、その貸した相手が逃げてしまえば、利子の支払い、元本の支払いもありません。
つまり、貸した相手が破たんなどになれば、お金は一銭も戻らないと考えておきましょう。

誰に貸すかで、お金の戻ってくるリスクが変わります。

友人に貸す
上場企業に貸す。
市や県に貸す
国に貸す


仮に、上記の場合、あなたは誰にお金を貸しますか?

同じリターンなら、リスクの低い手段を選択します。
利子が同じであれば、国に貸すのが破たんリスクは一番低いと考えます。
(今の日本は借金が多いですが。) 

しかし実際のところ、利子が異なります。

破綻リスクが低い・・・・・・利子も低い
破綻リスクが高い・・・・・・利子も高い

つまり、
高いリターンを得るには、高いリスクを受け入れなければなりません。
高いリスクを引き受けたくなければ、リターンも小さくなります。


リターンが高く、リスクが低いということは、原則あり得ません。

しかし、投資の手段(お金の貸す方法)によって、
同じリターンでも、リスクを軽減することができます。

これが分散投資の考えです。

例えば、上記で一番リスクの高いのは、「一人」の「友人」に貸す場合ですが、
「一人」ではなく「複数」の「友人」に貸せば良いという考えです。

このような手段をとれば、リターンにあまり変化はなく、リスクだけを軽減することが可能になります。

例えば、
トヨタ社債、ソニー社債、など一社の社債に投資をするのでなく、
何百、何千と複数の社債に投資をした方がリスクは軽減します。

●この手段が、債券ファンドです。
債券ファンドに含まれる社債は、目論見書を見ればすべて確認できます。こうして考えれば、破綻リスクやどのくらいのリターンが受け取れるかよく理解できます。

投資を考える場合は、過去のデータなど数値も大切ですが、「誰に」、「どのような手段」で貸すべきか十分に理解することで、価格の変動によって動揺することも軽減するでしょう。




↓お役に立てましたらクリックしてください。
投資信託 - 株ブログ村


人気ブログランキング




  


posted by FPブレーン at 10:59| Comment(0) | 投資の基本:債券投資と債券ファンド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。